ETHがBTCの時価総額を抜くFlippening(フリッピング)とは?

資産運用

Flippening(フリッピング)について記載します。

Flippening(フリッピング)とは?

Flipの英語の意味は、ひっくり返す、裏返すという意味があります。

そして、「Flippening(フリッピング)」は、挑戦者が王者を追い抜くというアイデアです。

暗号通貨界隈でフリッピングと言った場合、それは、イーサリアム(ETH)が時価総額でビットコイン(BTC)を追い越すという考えに基づいています。

厳密には、他の仮想通貨でも用いられることがあります。

例えばバイナンスコイン(BNB)がイーサリアムの時価総額を抜くと言った場合にも用いられることがあります。

しかし、一般的にフリッピングと言えば、時価総額2位のイーサリアムが1位のビットコインを追い抜く意味で使われています。

フリッピングという考え方が出来た経緯

このイーサリアムがビットコインを追い越すというフリッピングの考えは、ビットコインとイーサリアムの長年に渡る暗号通貨界隈での戦いから生まれた言葉です。

イーサリアムを信望するイーサリアンがいつかビットコインを技術的にだけでなく、時価総額的にも抜くという考えから広く知れ渡るようになりました。

熱心なイーサリアンは、フリッピングすることによって、ビットコインの価値を0にまで持っていくと考えている人もいます。

一方ビットコイナー、特にビットコインマキシマリストはビットコイン以外の仮想通貨は価値が0だと考えています。

フリッピングはイーサリアムとビットコインの利害関係から生まれた言葉なのです。

イーサリアムの概要

ここでイーサリアムの概要を簡単に振り返ってみたいと思います。

Ethereumは、2014年にプログラマーであったVitalik Buterinによって考案されました。

ビットコインのホワイトペーパーは2008年にサトシ・ナカモトより発表されたので、その6年後に考案されたビットコインよりも新しいブロックチェーンとして誕生しました。

考案から1年後、ICOとしてETHがリリースされて以来、Bitcoinよりも優れたブロックチェーンです。

2014年の考案から今に至るまで長年にわたるソフトウェアのアップグレードを繰り返し、イーサリアムは近年ブロックチェーン界隈の話題を作り続けています。

また2022年には、ビットコインと同じプルーフオブワーク(PoW)という採掘方法からプルーフオブステークシステム(PoS)へと移行し、より良いエネルギー効率への高いブロックチェーン採掘システムへと移行しています。

大規模なシステムアップデートであるマージも成功したのです。

2014年の考案から大規模なアップデートをし続けているのがイーサリアムなのです。

そして、現在イーサリアムは時価総額でビットコインに次ぐ2位の位置につけています。

Cryptocurrency Prices, Charts And Market Capitalizations | CoinMarketCap
Top cryptocurrency prices and charts, listed by market capitalization. Free access to current and historic data for Bitcoin and thousands of altcoins.

この時価総額が入れ替わる事をフリッピングとして考えられています。

Flippening Index

なお、フリッピングは一般的にイーサリアムがビットコインの時価総額を抜く考え方ですが、時価総額以外にも取引量、トランザクション量、アクティブなアドレス数などでも比較が行われています。

Flippening Indexと言われるサイトでビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の比較も行われています。

https://www.blockchaincenter.net/en/flippening/

著名人によるFlippeningの意見

次に著名人によるフリッピングの考え方を紹介していきたいと思います。

Quantum EconomicsのCEO Mati Greenspan

Quantum Economics(量子経済学)のFounderでありCEOのMati Greenspanは、2022年9月に行われたマージについては下記のように述べていました。

「マージ自体は非常に危険な出来事であり、何度も問題が発生する可能性があります」

ただし、イーサリアムの将来性については楽観的で、フリッピングが起こるという保証はありませんが、数字を見るだけで、このイベントは近づいているように見えるとも発言しています。

Bitbull CapitalのCEO Joe Dipasquale

暗号通貨ヘッジファンドのBitbull CapitalのCEOであるJoe Dipasqualeは、「私たちはイーサリアムが好きで、イーサリアムの技術革新がビットコインの主な差別化要因だと思います」と述べています。

「ビットコインは王者であるが、イーサリアムは他の王者である。そして、その他アルトコインのすべてが後ろに続きます」とも述べています。

フリッピングについては言及していませんが、ビットコインよりも好意的な意見を持っていると言って間違いないでしょう。

実際、このヘッジファンドはイーサリアムを保持しており、ETHが1,000ドルから1,500ドルの間で購入したと公表しているファンドとして知られています。

Crypto Asset Manager ArcaのアナリストBodhi Pinkner

Crypto Asset Manager Arcaのアナリスト Bodhi Pinknerは、フリッピングは可能か?という質問に対して「私たちはイーサリアムに好意的です。そしてマージが成功すればデフレ資産になる、現在のようなアメリカによる金融引き締めの環境において、イーサリアムのマージの成功はビットコインに比べて良い前兆になる」と述べています。

はっきりとフリッピングが可能とは述べていませんが、好意的であることを表明しています。

Wave Financialの分散型財務責任者Henry Elder

Wave Financialの分散型財務責任者であるHenry Elderは「イーサリアムのマージは、ETHにとって非常に重要な技術的変化ですが、ユーザーの99.99%は数ヶ月または数年後まで違いはありません。また、ETH発行の削減と再配分の影響は、ETH価格にフィルタリングするのに時間がかかります。」と述べています。

またヘンリーは、ビットコインの半減期について言及しており、半減期などのイベントの影響は、マーケットの価格へ影響するまでに数か月かかる可能性があるとも述べています。

マージが成功しましたが、価格への影響までに時間がかかると言っています。

またフリッピングについて可能とハッキリ述べています。

筆者のフリッピングの考え方

フリッピングによってイーサリアムとビットコインのリーダーシップの位置が変わるかどうかはわかりません。

しかし、イーサリアムがICO,DeFi,NFTなどブロックチェーン界隈における技術革新を続けていているのは間違いないと思います。

また、ソラナやBNBチェーンなどはブロックチェーン自体を止めたことがありますが、今までに一度も落ちたことがなく安定したプラットフォームのままです。

技術的には既にイーサリアムの方がビットコインより優れているかもしれません。

また技術革新と合わせて、市場へのマーケットの影響力もビットコイン以上に影響を与えてきているようにも思います。

メリット、デメリットはありますが、マージが成功しPoSに移行したことによりより環境に良いシステムが構築されたとも思っています。

しかし、筆者が考えるにビットコインは依然としてブランドだと思っています。

筆者はビットコイン、イーサリアムどちらに対しても好意的ではありますが、明確な理由はないのですが話題を作り続けている事もあり、私もなんとなくフリッピングするのではないかと考えています。

そして、時価総額2倍になれば達成する位置まで来ているのでそれが近づいているようにも思います。

ネット上で見かけたフリッピング

最後にネットで見かけたフリッピングの話題を紹介します。

海外でもたびたびフリッピングが話題になっていますね。

イーサリアムを購入してダイアモンドハンドしたり、もしETHの価格が急落したらBuy The Dipをしてフリッピングの可能性に可能性に賭けてみるのも面白いかもしれません。

 

タイトルとURLをコピーしました