JavaScriptのArray.splice()について記載します。
概要、実際のサンプルコードを交えて構文などの使い方をまとめてみました。
JavaScriptの配列(Array)とは?
JavaScriptの配列は、異なる要素を格納するために使用される単一の変数です。
要素のリストを格納し、単一の変数でアクセスしたい場合によく使用されています。
配列が複数の変数への参照である他の多くのプログラミング言語とは異なり、JavaScriptでは、配列は複数の要素を格納する単一の変数です。
小難しい説明になりますが、JavaScriptでの配列処理は非常に多くの処理が出来るということです。そして、JavaScriptを使ってコード、システムを作っていくうえで配列処理の基本動作、JSが持っている関数を理解しておくことは非常に重要だと個人に考えています。
開発の現場でも配列処理を正しくそして深く理解していることが求められます。
JSの配列処理はES5,ES6などでアップデートが行われており、本来なら簡潔なコードで記載できるにもかかわらず、冗長なコードで記載してしまったがゆえにバグを発生してしまったり、予期せぬ動作を配列処理が起こしてしまうといったことが起こっていたりもします。
配列処理は頻繁に使用し、そして、もっともバグを生みやすい部分だとも思っているので個人的にJavaScriptで一番重要だと筆者は考えています。
次に本題の説明に移ります。
JavaScriptのArray.splice()概要
Array.splice()は、配列内の要素を削除、追加、置換するためのメソッドです。
構文、使い方
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Array.splice(index, deleteCount[, item1[, item2[, ...]]]) |
使い方:
index:削除する要素の開始位置を指定します。
deleteCount:削除する要素の数を指定します。
item1, item2, …:削除した位置に挿入する要素を指定します。
引数について
Array.splice()は、配列の要素を削除、挿入、置換するための関数です。
引数として、開始位置、削除する要素数、挿入する要素を指定します。
返り値について
Array.splice()は、削除された要素を含む配列を返します。
このメソッドを利用した便利なテクニック
Array.splice()を使うと、配列の要素を追加、削除、置き換えることができます。
特に便利なテクニックとして、配列の先頭や末尾に要素を追加することが挙げられます。
例えば以下のようになります。
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// 要素を先頭に追加 array.splice(0, 0, 'new element'); // 要素を末尾に追加 array.splice(array.length, 0, 'new element'); |
現場で実際にどのように使われているか
Array.splice()は、配列内の要素を削除、追加、または置き換えるために使用されます。
例えば、ある配列から要素を削除する場合、Array.splice()を使用して、指定したインデックスから要素を削除することができます。
また、配列に要素を追加する場合、Array.splice()を使用して、指定したインデックスに要素を追加することもできます。
JavaScriptのArray.splice()と一緒によく使われる処理
Array.slice()と一緒に使われる処理は、Array.concat()です。
なぜなら、Array.splice()を使用すると、配列から要素を削除したり、追加したりすることができますが、Array.concat()を使用すると、複数の配列を結合することができるためです。
使用する上での注意点
– splice()は元の配列を変更するため、元の配列を保持したい場合はslice()を使用するべきです。
– splice()は第一引数に指定した位置から第二引数に指定した数だけ要素を削除します。
JavaScriptのArray.splice()と似た処理のJSメソッド、違い
Array.sliceとメソッド名が非常に似ており、処理も似ていますが、下記の違いがあります。
- Array.slice():配列から一部の要素を取り出すメソッド。取り出した要素は元の配列から削除されない。
- Array.splice():配列から一部の要素を取り出すメソッド。取り出した要素は元の配列から削除される。
JavaScriptのArray.splice()を使ったサンプルコードの紹介
Array.splice()のサンプルコード1
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let arr = [1, 2, 3, 4, 5]; // arrから2番目から3つの要素を削除 let removed = arr.splice(1, 3); console.log(arr); console.log(removed); |
Array.splice()のサンプルコード2
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let arr = [1, 2, 3, 4, 5]; // arrから2番目に新しい要素を挿入 let removed = arr.splice(1, 0, 6); console.log(arr); console.log(removed); |
JavaScriptの他のArrayメソッドについて
JavaScriptの配列のメソッドについては、下記記事にもまとめていますので参考にしてみてください
メソッド名 | 機能 | リンク |
Array.concat() | 既存の配列に新しい配列または値を連結するための関数 | JavaScriptの配列(Array)のconcatメソッドの使い方 |
Array.constructor
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配列オブジェクトに定義されているプロパティ | JavaScriptの配列(Array)のconstructorプロパティの使い方 |
Array.copyWithin()
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配列内の要素を、同じ配列内の別の位置にコピーする関数 | JavaScriptの配列(Array)のcopyWithinメソッドの使い方 |
Array.entries() | 配列内の要素に対応するインデックスと要素のペアを含む新しいイテレータオブジェクトを生成する関数 | JavaScriptの配列(Array)のentriesメソッドの使い方 |
Array.every() | 配列内のすべての要素がテスト関数を満たすかどうかを判定する関数 | JavaScriptの配列(Array)のeveryメソッドの使い方 |
Array.fill() | 配列内の全てまたは一部の要素を指定の値で埋める関数 | JavaScriptの配列(Array)のfillメソッドの使い方 |
Array.filter() | 配列内の要素をテスト関数に基づいてフィルタリングする関数 | JavaScriptの配列(Array)のfilterメソッドの使い方 |
Array.find() | 配列内の要素から最初にテスト関数を満たす要素を検索する関数 | JavaScriptの配列(Array)のfindメソッドの使い方 |
Array.findIndex() | 配列内の要素から最初にテスト関数を満たす要素のインデックスを検索する関数 | JavaScriptの配列(Array)のfindIndexメソッドの使い方 |
Array.forEach() | 配列内のすべての要素に対して処理を実行する関数 | JavaScriptの配列(Array)のforEachメソッドの使い方 |
Array.from() | 配列風オブジェクトや反復可能なオブジェクトから新しい配列を生成する関数 | JavaScriptの配列(Array)のfromメソッドの使い方 |
Array.includes() | 配列内に特定の要素が含まれているかどうかを判定する関数 | JavaScriptの配列(Array)のincludesメソッドの使い方 |
Array.indexOf() | 配列内の指定された要素の最初のインデックスを検索する関数 | JavaScriptの配列(Array)のindexOfメソッドの使い方 |
Array.isArray() | 指定されたオブジェクトが配列であるかどうかを判定する関数 | JavaScriptの配列(Array)のisArrayメソッドの使い方 |
Array.join() | 配列内の要素を文字列に連結する関数 | JavaScriptの配列(Array)のjoinメソッドの使い方 |
Array.keys() | 配列内の要素に対応するインデックスを含む新しいイテレータオブジェクトを生成する関数 | JavaScriptの配列(Array)のkeysメソッドの使い方 |
Array.lastIndexOf()
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配列内の指定された要素の最後のインデックスを検索する関数 | JavaScriptの配列(Array)のlastIndexOfメソッドの使い方 |
Array.length | 配列内の要素数を表すプロパティ | JavaScriptの配列(Array)のlengthプロパティの使い方 |
Array.map() | 配列内のすべての要素に対して関数を適用し、結果を含む新しい配列を生成する関数 | JavaScriptの配列(Array)のmapメソッドの使い方 |
Array.pop() | 配列内の最後の要素を取り除き、その要素を返す関数 | JavaScriptの配列(Array)のpopメソッドの使い方 |
Array.prototype | 配列オブジェクトのプロトタイプオブジェクト | JavaScriptの配列(Array)のprototypeプロパティの使い方 |
Array.push() | 配列内の最後に要素を追加する関数 | JavaScriptの配列(Array)のpushメソッドの使い方 |
Array.reduce() | 配列内の要素をシンプルな値(通常は数値)に結合する関数 | JavaScriptの配列(Array)のreduceメソッドの使い方 |
Array.reduceRight()
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配列内の要素を右から左に向かって結合する関数 | JavaScriptの配列(Array)のreduceRightメソッドの使い方 |
Array.reverse() | 配列内の要素の順番を反転する関数 | JavaScriptの配列(Array)のreverseメソッドの使い方 |
Array.shift() | 配列内の最初の要素を取り除き、その要素を返す関数 | JavaScriptの配列(Array)のshiftメソッドの使い方 |
Array.slice() | 配列内の一部を切り出して、新しい配列として返す関数 | JavaScriptの配列(Array)のsliceメソッドの使い方 |
Array.some() | 配列内の要素のいずれかが特定の条件を満たすかどうかをテストする関数 | JavaScriptの配列(Array)のsomeメソッドの使い方 |
Array.sort() | 配列内の要素をソートする関数 | JavaScriptの配列(Array)のsortメソッドの使い方 |
Array.toString() | 配列を文字列に変換する関数 | JavaScriptの配列(Array)のtoStringメソッドの使い方 |
Array.unshift() | 配列内の最初に要素を追加する関数 | JavaScriptの配列(Array)のunshiftメソッドの使い方 |
Array.valueOf() | 配列のプリミティブ値を返却 | JavaScriptの配列(Array)のvalueOfメソッドの使い方 |
また、JavaScriptの公式ドキュメントであるMDNで記載されているspliceメソッドについても補足としてリンクを貼っておきます。参考にしてみてください。