JavaScriptのMathオブジェクト trunc(x) メソッドの使い方

プログラミング

JavaScriptのMathオブジェクトのtrunc(x)メソッドについて記載します。
概要、実際のサンプルコードを交えて構文などの使い方をまとめてみました。

JavaScriptのMathオブジェクトとは?

math オブジェクトは、数学定数および関数のプロパティとメソッドを持つ、組み込みのオブジェクトです。
他のグローバルオブジェクトとは異なり、関数オブジェクトではありません。
Math は Number 型で動作し、すべてのプロパティとメソッドは静的で、Math をオブジェクトとして作成せずに使用することによって呼び出すことができます。

それでは、次に本題の説明に移ります。

JavaScriptのMathオブジェクトのtrunc(x)概要

Math.trunc(x)は、xを整数に丸めた値を返します。

構文、使い方

構文: Math.trunc(x)
使い方: xの小数点以下を切り捨てした整数を返す。

引数について

trunc(x)は、引数xの数値を小数点以下を切り捨てて整数に変換する関数です。

返り値について

Math.trunc(x)は、xを整数に丸めた値を返します。

このメソッドを利用した便利なテクニック

Math.trunc(x)を使用すると、数値xから小数点以下の数字を取り除くことができます。

これは、数値を整数に丸めるために便利です。

現場で実際にどのように使われているか

Math.trunc(x)は、数値xを整数に丸めるために使用されます。

例えば、小数点以下の桁を切り捨てるために使用されます。

JavaScriptのMathオブジェクトのtrunc(x)と一緒によく使われる処理

Math.floor(x)との組み合わせで、小数点以下を切り捨てる処理を行うためです。

Math.trunc(x)は小数点以下を切り捨てる処理を行いますが、正の数と負の数で切り捨てる結果が異なるため、Math.floor(x)を併用することで、正の数と負の数で統一した結果を得ることができます。

使用する上での注意点

– trunc(x)は、xの小数点以下を切り捨てて整数を返します。
– trunc(x)は、xがNaNの場合はNaNを返します。

JavaScriptのMathオブジェクトのtrunc(x)と似た処理のJSメソッド、違い

Math.floor(x)と似ていますが、下記の違いがあります。

  • Math.floor(x):x以下の最大の整数を返します。
  • Math.trunc(x):xの整数部分を返します。小数点以下は切り捨てられます。

違い:Math.floor(x)はx以下の最大の整数を返し、Math.trunc(x)はxの整数部分を返します。

JavaScriptのMathオブジェクトのtrunc(x)を使ったサンプルコードの紹介

1. Math.trunc(x)で小数点以下を切り捨てる

 

3

2. Math.trunc(x)で負の小数点以下を切り捨てる

 

-3

3. Math.trunc(x)で小数点以下を切り捨てて整数を計算する

 

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JavaScript mathオブジェクトの他メソッドについて

JavaScriptのmathオブジェクトの他メソッドについては、下記記事にもまとめていますので参考にしてみてください

メソッド名 機能 リンク
abs(x) xの絶対値を返します JavaScriptのMathオブジェクト absメソッドの使い方
acos(x) ラジアンのXのアークコシンを返します JavaScriptのMathオブジェクト acosメソッドの使い方
acosh(x) xの双曲線アルコシンを返します JavaScriptのMathオブジェクト acoshメソッドの使い方
asin(x) ラジアンでXのアークシンを返します JavaScriptのMathオブジェクト asinメソッドの使い方
asinh(x) xの双曲線アークシンを返します JavaScriptのMathオブジェクト asinhメソッドの使い方
atan(x) -PI/2とPI/2ラジアンの間の数値としてXのarctangentを返します JavaScriptのMathオブジェクト atanメソッドの使い方
atan2(y, x) その議論の商のarctangentを返します JavaScriptのMathオブジェクト atan2メソッドの使い方
atanh(x) xの双曲線の角膜を返します JavaScriptのMathオブジェクト atanhメソッドの使い方
cbrt(x) xの立方体を返します JavaScriptのMathオブジェクト cbrtメソッドの使い方
ceil(x) Xを返し、最寄りの整数に上方に丸みを帯びます JavaScriptのMathオブジェクト ceilメソッドの使い方
cos(x) xのコサインを返します(xはラジアンです) JavaScriptのMathオブジェクト cosメソッドの使い方
cosh(x) xの双曲線コサインを返します JavaScriptのMathオブジェクト coshメソッドの使い方
exp(x) 例の値を返します JavaScriptのexpオブジェクト absメソッドの使い方
floor(x) Xを返し、下方に下向きに最寄りの整数に丸めます JavaScriptのMathオブジェクト floorメソッドの使い方
log(x) xの自然対数(ベースE)を返します JavaScriptのMathオブジェクト logメソッドの使い方
max(x, y, z, …, n)
数値を最高の値で返します JavaScriptのMathオブジェクト maxメソッドの使い方
min(x, y, z, …, n) 数値を最低値で返します JavaScriptのMathオブジェクト minメソッドの使い方
pow(x, y) xの値をyの力に返します JavaScriptのMathオブジェクト powメソッドの使い方
random() 0〜1の間の乱数を返します JavaScriptのMathオブジェクト randomメソッドの使い方
round(x) xを最も近い整数に丸めます JavaScriptのMathオブジェクト roundメソッドの使い方
sign(x) xが負、null、または正の場合に戻ります(-1、0、1) JavaScriptのMathオブジェクト signメソッドの使い方
sin(x) xのサインを返します(xはラジアンです) JavaScriptのMathオブジェクト sinメソッドの使い方
sinh(x) xの双曲線サインを返します JavaScriptのMathオブジェクト sinhメソッドの使い方
sqrt(x) xの平方根を返します JavaScriptのMathオブジェクト sqrtメソッドの使い方
tan(x) 角度の接線を返します JavaScriptのMathオブジェクト tanメソッドの使い方
tanh(x) 数の双曲線の接線を返します JavaScriptのMathオブジェクト tanhメソッドの使い方
trunc(x) 数字(x)の整数部分を返します JavaScriptのMathオブジェクト truncメソッドの使い方

また、JavaScriptの公式ドキュメントであるMDNで記載されているmathオブジェクトのtruncメソッドについても補足としてリンクを貼っておきます。参考にしてみてください。

Math.trunc() - JavaScript | MDN
Math.trunc() 関数は、引数として与えた数の小数部の桁を取り除くことによって整数部を返します。
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