JavaScriptのStringオブジェクトのlocaleCompare()メソッドについて記載します。
概要、実際のサンプルコードを交えて構文などの使い方をまとめてみました。
JavaScriptのStringオブジェクトとは?
JavaScript(JS) のStringオブジェクト(文字列)は、他の言語と比べて、動的なデータ型として定義されています。
そして、 他のプログラミング言語 (C 言語など) とは異なり、文字列のメソッドが豊富に用意されています。
また、文字列と数値を効率的に相互変換する方法も提供されています。
事前に定義されたメソッドを利用して文字列操作が容易に出来る点も他言語と比べても有利な点ですが、他の言語と比べて一部の文字列処理が遅くなることがあるとも言われています。
それでは、次に本題の説明に移ります。
JavaScriptのStringオブジェクトのlocaleCompare()概要
localeCompare()は、2つの文字列を比較し、それらが異なる場合に結果を返します。
結果は、2つの文字列が等しい場合は0、1つめの文字列が2つめの文字列より小さい場合は負の数、1つめの文字列が2つめの文字列より大きい場合は正の数となります。
構文、使い方
構文:str.localeCompare(target[, options])
使い方:strとtargetを比較し、strがtargetより小さい場合は負の数、等しい場合は0、大きい場合は正の数を返します。
optionsを指定することで、比較方法をカスタマイズすることができます。
引数について
localeCompare()の引数は、比較対象の文字列です。
返り値について
localeCompare()は、2つの文字列を比較して、それらが異なるかどうかを判定するために使用されます。
返り値として、0が返された場合は2つの文字列が等しいことを意味します。
正の値が返された場合は、1つ目の文字列が2つ目の文字列よりも大きいことを意味します。
負の値が返された場合は、1つ目の文字列が2つ目の文字列よりも小さいことを意味します。
このメソッドを利用した便利なテクニック
localeCompare()を使うと、2つの文字列を比較して、どちらが大きいかを判断することができます。
例えば、文字列をアルファベット順に並べ替えるときなどに便利です。
現場で実際にどのように使われているか
localeCompare()は、2つの文字列を比較し、それらが同じか異なるかを判断するために使用されます。
それは、文字列を言語に基づいて比較するため、言語や地域によって異なる文字の順序を考慮します。
例えば、英語では、’a’は’b’よりも小さいと見なされますが、フランス語では、’a’は’b’よりも大きいと見なされます。
JavaScriptのStringオブジェクトのlocaleCompare()と一緒によく使われる処理
localeCompare()を使用して、文字列を比較し、結果を数値として返すことができます。
そのため、if文を使用して、文字列を比較して、結果を処理することができます。
例えば、文字列が一致しているかどうかを判定するために、if文を使用して、localeCompare()の結果が0かどうかをチェックすることができます。
使用する上での注意点
– 文字列の比較は、文字列の文字コードに基づいて行われるため、言語や地域によって異なる結果が得られる可能性がある。
– ロケールを指定しない場合、比較結果はブラウザによって異なる可能性がある。
JavaScriptのStringオブジェクトのlocaleCompare()と似た処理のJSメソッド、違い
Intl.Collatorオブジェクトのcompare()メソッドと似ていますが、下記違いがあります。
- localeCompare()は文字列を比較し、大文字小文字を区別する
- compare()は言語や地域に応じた文字列の比較を行う
JavaScriptのStringオブジェクトのlocaleCompare()を使ったサンプルコードの紹介
localeCompare()のサンプルコード1
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// 文字列を比較 var str1 = ""a""; var str2 = ""b""; // localeCompare()を使用して比較 console.log(str1.localeCompare(str2)); |
localeCompare()のサンプルコード2
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// 文字列を比較 var str1 = ""a""; var str2 = ""a""; // localeCompare()を使用して比較 console.log(str1.localeCompare(str2)); |
localeCompare()のサンプルコード3
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// 文字列を比較 var str1 = ""b""; var str2 = ""a""; // localeCompare()を使用して比較 console.log(str1.localeCompare(str2)); |
JavaScript stringオブジェクトの他メソッドについて
JavaScriptのstringオブジェクトの他メソッドについては、下記記事にもまとめていますので参考にしてみてください
また、JavaScriptの公式ドキュメントであるMDNで記載されているstringオブジェクトのlocalCompareメソッドについても補足としてリンクを貼っておきます。参考にしてみてください。