JavaScriptの文字列(String) sliceメソッドの使い方

プログラミング

JavaScriptのStringオブジェクトのslice()メソッドについて記載します。
概要、実際のサンプルコードを交えて構文などの使い方をまとめてみました。

JavaScriptのStringオブジェクトとは?

JavaScript(JS) のStringオブジェクト(文字列)は、他の言語と比べて、動的なデータ型として定義されています。
そして、 他のプログラミング言語 (C 言語など) とは異なり、文字列のメソッドが豊富に用意されています。
また、文字列と数値を効率的に相互変換する方法も提供されています。
事前に定義されたメソッドを利用して文字列操作が容易に出来る点も他言語と比べても有利な点ですが、他の言語と比べて一部の文字列処理が遅くなることがあるとも言われています。

それでは、次に本題の説明に移ります。

JavaScriptのStringオブジェクトのslice()概要

Stringオブジェクトのslice()は、文字列の一部を取得するために使用されます。

引数として開始位置と終了位置を指定します。開始位置は0から始まり、終了位置は文字列の長さを表します。

構文、使い方

構文: string.slice(startIndex[, endIndex])

使い方: 文字列stringのstartIndexからendIndexまでの部分文字列を取得します。

endIndexは省略可能で、省略した場合は文字列の最後までを取得します。

引数について

slice()は、文字列を指定した位置から切り取るメソッドです。

引数には、開始位置と終了位置を指定します。

開始位置は省略可能で、省略した場合は文字列の先頭から切り取ります。

終了位置は省略した場合は文字列の末尾まで切り取ります。

返り値について

slice()は、文字列の一部を取得して新しい文字列を返すメソッドです。

このメソッドを利用した便利なテクニック

Stringオブジェクトのslice()を使うと、文字列から特定の部分を取り出すことができます。

例えば、文字列の最初の2文字を取り出すには、次のようにします。

現場で実際にどのように使われているか

Stringオブジェクトのslice()は、文字列から特定の文字列を切り出すために使用されます。

例えば、文字列 “”Hello World”” から “”World”” を取り出す場合は、slice(6)を使用します。

JavaScriptのStringオブジェクトのslice()と一緒によく使われる処理

substring()と組み合わせて使うことが多いです。

slice()は文字列を特定の範囲で切り取ることができますが、substring()は文字列を特定の範囲で切り取ることができるので、2つを組み合わせることで、文字列を簡単に操作することができます。

使用する上での注意点

– 引数に負の数を指定すると、文字列の末尾からの位置を指定することができます。
– 引数に指定した範囲が文字列の長さを超えている場合、slice()は文字列の末尾までを返します。

JavaScriptのStringオブジェクトのslice()と似た処理のJSメソッド、違い

substring()と似ていますが、下記違いがあります。

  • slice()は負の値を受け付ける
  • substring()は受け付けない

JavaScriptのStringオブジェクトのslice()を使ったサンプルコードの紹介

Stringオブジェクトのslice()を使ったサンプルコード 1

 

Java

Stringオブジェクトのslice()を使ったサンプルコード 2

 

Script

Stringオブジェクトのslice()を使ったサンプルコード 3

 

ript

JavaScript stringオブジェクトの他メソッドについて

JavaScriptのstringオブジェクトの他メソッドについては、下記記事にもまとめていますので参考にしてみてください

メソッド名 機能 リンク
charAt() 指定されたインデックス(位置)で文字を返します JavaScriptの文字列(String) chartAtメソッドの使い方
charCodeAt() 指定されたインデックスで文字のユニコードを返します JavaScriptの文字列(String) charCodeAtメソッドの使い方
concat() 2つ以上の結合された文字列を返します JavaScriptの文字列(String) concatメソッドの使い方
endsWith() 文字列が指定された値で終了する場合に返されます JavaScriptの文字列(String) endsWithメソッドの使い方
fromCharCode() Unicode値を文字として返します JavaScriptの文字列(String) fromCharCodeメソッドの使い方
includes() 文字列に指定された値が含まれている場合に返されます JavaScriptの文字列(String) includesメソッドの使い方
indexOf() 文字列内の値の最初の発生のインデックス(位置)を返します JavaScriptの文字列(String) indexOfメソッドの使い方
lastIndexOf() 文字列内の値の最後の発生のインデックス(位置)を返します JavaScriptの文字列(String) lastIndexOfメソッドの使い方
localeCompare() 現在のロケールの2つの文字列を比較します JavaScriptの文字列(String) localCompareメソッドの使い方
match() 文字列を値、または正規表現を検索し、一致を返します JavaScriptの文字列(String) matchメソッドの使い方
repeat() 文字列のコピーが多数ある新しい文字列を返します JavaScriptの文字列(String) repeatメソッドの使い方
replace() 文字列を値または正規表現を検索し、値が置き換える文字列を返します JavaScriptの文字列(String) replaceメソッドの使い方
search() 文字列を値または正規表現を検索し、一致のインデックス(位置)を返します JavaScriptの文字列(String) searchメソッドの使い方
slice() 文字列の一部を抽出し、新しい文字列を返します JavaScriptの文字列(String) sliceメソッドの使い方
split() 文字列を一連のサブストリングに分割します JavaScriptの文字列(String) splitメソッドの使い方
startsWith() 文字列が指定された文字で始まるかどうかを確認します JavaScriptの文字列(String) startWithメソッドの使い方
substr() Start Index(位置)から文字列から多数の文字を抽出します JavaScriptの文字列(String) substrメソッドの使い方
substring() 2つの指定されたインデックス(位置)の間に文字列から文字を抽出します JavaScriptの文字列(String) substringメソッドの使い方
toLocaleLowerCase() ホストのロケールを使用して、小文字に変換された文字列を返します JavaScriptの文字列(String) toLocaleLowerCaseメソッドの使い方
toLocaleUpperCase() ホストのロケールを使用して、大文字に変換された文字列を返します JavaScriptの文字列(String) toLocaleUpperCaseメソッドの使い方
toLowerCase() 小文字に変換された文字列を返します JavaScriptの文字列(String) toLowerCaseメソッドの使い方
toString() 文字列または文字列オブジェクトを文字列として返します JavaScriptの文字列(String) toStringメソッドの使い方
toUpperCase() 大文字に変換された文字列を返します JavaScriptの文字列(String) toUpperCaseメソッドの使い方
trim() 削除された空白で文字列を返します JavaScriptの文字列(String) trimメソッドの使い方
trimEnd() 端から削除されたホワイトスペースで文字列を返します JavaScriptの文字列(String) trimEndメソッドの使い方
trimStart() 削除された空白で文字列を返します JavaScriptの文字列(String) trimStartメソッドの使い方

また、JavaScriptの公式ドキュメントであるMDNで記載されているstringオブジェクトのsliceメソッドについても補足としてリンクを貼っておきます。参考にしてみてください。

String.prototype.slice() - JavaScript | MDN
slice() メソッドは、元の文字列を変更せず、文字列の一部分を取り出し、それを新しい文字列として返します。
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