JavaScriptのMathオブジェクトのatan(x)メソッドについて記載します。
概要、実際のサンプルコードを交えて構文などの使い方をまとめてみました。
JavaScriptのMathオブジェクトとは？
math オブジェクトは、数学定数および関数のプロパティとメソッドを持つ、組み込みのオブジェクトです。
他のグローバルオブジェクトとは異なり、関数オブジェクトではありません。
Math は Number 型で動作し、すべてのプロパティとメソッドは静的で、Math をオブジェクトとして作成せずに使用することによって呼び出すことができます。
それでは、次に本題の説明に移ります。
JavaScriptのMathオブジェクトのatan(x)概要
Math.atan(x)は、ラジアンでxの平方根の逆正接を返します。
構文、使い方
構文：Math.atan(x)
使い方：xに与えられた数値のラジアン値を返します。
引数について
atan(x)は、弧度法でのxのアークタンジェントの値を返します。
引数xは、ラジアン単位で実数を取ります。
返り値について
Math.atan(x)は、xの値に応じたラジアン値を返します。
このメソッドを利用した便利なテクニック
Mathオブジェクトのatan(x)は、引数xのアークタンジェントを返します。
これを使用すると、2点間の角度を求めることができます。
例えば、2点(x1, y1)と(x2, y2)の間の角度を求めるには、次のようにします。
|
1 |
let angle = Math.atan2(y2 - y1, x2 - x1); |
現場で実際にどのように使われているか
Mathオブジェクトのatan(x)は、xの値をラジアン単位で表した正接関数の値を返します。
実際に使われる場面としては、三角関数を使った角度の計算などが挙げられます。
例えば、2つのベクトル間の角度を求める場合などに使用されます。
JavaScriptのMathオブジェクトのatan(x)と一緒によく使われる処理
Math.PIを使ってラジアンから度数法に変換する処理が一緒に使われます。
なぜなら、atan(x)はラジアンの値を返すからです。
使用する上での注意点
– atan(x)は、xをラジアン単位で返します。
結果を度数単位で取得する場合は、結果を(180/π)で割る必要があります。
JavaScriptのMathオブジェクトのatan(x)と似た処理のJSメソッド、違い
Math.atan2(y, x)と似ていますが、下記の違いがあります。
- Math.atan(x)はxのアークタンジェントを計算します
- Math.atan2(y, x)はy/xのアークタンジェントを計算します
JavaScriptのMathオブジェクトのatan(x)を使ったサンプルコードの紹介
Mathオブジェクトのatan(x)のサンプルコード1
|
1 2 3 4 |
// xには角度をラジアンで指定 let x = Math.PI / 4; let result = Math.atan(x); console.log(result); |
Mathオブジェクトのatan(x)のサンプルコード2
|
1 2 3 4 |
// xには角度をラジアンで指定 let x = Math.PI / 3; let result = Math.atan(x); console.log(result); |
JavaScript Mathオブジェクトの他メソッドについて
JavaScriptのmathオブジェクトの他メソッドについては、下記記事にもまとめていますので参考にしてみてください
また、JavaScriptの公式ドキュメントであるMDNで記載されているmathオブジェクトのatanメソッドについても補足としてリンクを貼っておきます。参考にしてみてください。
